グランピングに欠かせないクルマ ポルシェ・カイエンS E-ハイブリッド

COLUMN

グランピングの愉しみは自宅を出発し目的地へ、そして帰宅するまでの全時間だ。ということは目的地の過ごし方と同様に重要なのが快適な移動。当然クルマしかない。そしてラグジュアリーなドライブを楽しむなら、このクルマは理想的であると確信した。

SUVでハイブリッドなのに紛れもないスポーツカー

グランピング・ドライブは普通のドライブといくつかの点で異なる。まず、キャンプ場などが目的地であることからオフロードの走行も想定しなければならない。目的地ではテントを張ることもあれば、ロッジなどに宿泊するとしても、BBQなどの道具、食材やそこで自然を楽しむための快適なチェアやハンモックも持参したくなる。即ちトランクなどに収納力が必要となる。さらに目的地は奥深い山中や海辺であることもあり、ガソリンの給油を頻繁に心配しなければならないのは避けたいところ。
だが、ラグジュアリーなドライブを求めるなら、クルマはスポーツカーが最高だ。
この相反する目的をすべて解決してくれるクルマが「ポルシェ・カイエンS E-ハイブリッド」である。まさにグランピング・ドライブの理想形のクルマと言っても過言ではないだろう。SUVというスタイル、ハイブリットというエレクトリックシステムが、グランピング・ドライブの環境に対応する。だが、その走行性能は紛れもないスポーツカー。それもポルシェが持つスポーツカーの遺伝子に連なる感動ドライブ体験をもたらしてくれるのだ。

キャンプ場という空間にポルシェが似合うとは

今回訪れたのは鳥取・大山のふもとにあるグランピング・キャンプ場「FBIDaisen」。大阪から約200キロ、3時間の行程。中国自動車道から米子自動車道を経由すれば市街地から目的地までの大半がハイウェイなのでドライブには至極
快適だ。
そして駆るのはポルシェ・カイエンS E-ハイブリッドである。スーパーチャージャーを装備した3リッターV型6気筒エンジンは245kW(333PS)の最高出力と440Nm/30005250rpmの最大トルクを発生。エレクトリックシステムを同時に作動させれば最高出力は306kW(416PS)に達する。たとえ580l収容のトランクに荷物が満載され、5名乗車していようとも、その走りはスポーツカー以外の何者でもない。それも、パワフルなのにしなやかな、まさにポルシェの走りそのものでプラグインハイブリッドであることを忘れさせる。
一方で、自宅からハイウェイまで、ハイウェイからキャンプ場までの市街地を走行する際には、「Eパワー」モードに切り換えて、エンジンを駆動させることなく電力だけでの走行も楽しんでみる。ICを下りて山道を走り「FBIDaisen」に到着。森の中のオフロードを走る時、音もなく、エミッションも排出しないこのシステムは実に快適で心地いい。
ちなみにこのエレクトリックシステムを併用することで燃費の良さも素晴らしい。実は今回の撮影のために編集部では東京で車両をピックアップ、大阪を経由して計750キロを走ったのだが、満タンのガソリンを無給油で走破できた。
キャンプ場などガソリンスタンドが近隣に数少ない目的地を目指す際に、ドライバーにとってはかけがえのないストレス軽減につながる。
「FBIDaisen」は、大山のふもとに広がる2万坪の敷地を開拓。クルマを自然のままの敷地に停めて、テントを張れるエリアがあり、同じくクルマを横付けできるベッドなどを備えた常設テントエリアもある。そこにポルシェ・カイエンS E-ハイブリッドを持ち込んでみた。
実は撮影前まで危惧していた。「キャンプ場とポルシェ、違和感がないだろうか?」。だがそれは全くの杞憂だった。森の中のテントの前に停めてみると、実にしっくりと似合う。「このクルマは、この環境のためにつくられたクルマじゃないのか」と思うほどに、自然とグランピングの世界観の中に溶け込んでいた。それも朝の陽射しを浴びて、昼は木々の木漏れ陽の中で、夜は巨大な焚き火に照らされても、その曲線が美しいボディはしっくり馴染むのだ。

あらゆるロードを快適に走り抜ける

キャンプ場の周辺には大山の山並みにつながるワインディングロードが数多くある。そこではポルシェ・カイエンS E-ハイブリッドの別の顔を見ることができる。森の山道を連続するカーブを小気味よく走り抜ける様は、あたかも軽量コンパクトなスポーツカーのようだ。それを実現しているのはポルシェ独自のトランスミッションシステム「8速ティプトロニックS」。1速から8速まで、走行状態に応じて最適なギアをオート設定。ドライバーのアクセル、ブレーキ操作などそのドライビングスタイルに応じて各シフトポイントを自動的に切り換えてくれる。
さらに、ブレーキは過酷なモータースポーツで実績を重ねる大径サイズのポルシェ・セラミック・コンポジット・ブレーキ(PCCB)を装備。どんな悪路もしっかりホールドしてくれる。
グランピングの極意は、自然の最高の環境の中に、いかに都会的な快適空間と自らのこだわりのライフスタイルを持ち込むか?そこにクルマが欠かせないとしたら、選ぶべき1台はポルシェ・カイエンS E-ハイブリッドだ。極めて欲張りなグランピング・ライフのあらゆるニーズに応えてくれるラグジュアリーカーであると実感した。

爽快!充実!で大山ドライブ

[FBI大山]
森の中で自由にキャンプを楽しめるキャンプ場
2015年4月に開業したグランピング・キャンプ場。2万坪の敷地は自然の環境ができる限りそのまま残されて、そこで自由にテントを張ることができる。ベッドなども備えた常設テントもある。また、レストラン棟もあり、気持ちのいいオープンエアのデッキはカフェ使いも可能。夜は森の木々を感じながら、ランタンの灯りの下で心地いい時間を過ごすことができる。
[植田正治写真美術館]
フォトアートの世界を堪能して
世界的に知られる写真家植田正治氏の作品12,000点を収蔵した個人美術館。山陰の自然を背景に被写体をオブジェのように撮影する独特の技法で知られる。美術館は建築家高松伸氏が設計。逆さ大山を映し出す人口池を配するなど、スタイリッシュな建築デザインも見ものだ。
鳥取県西伯郡伯耆町須村353-3
0859-39-8000
開館 9:00~17:00 火曜休館
[コウボパン小さじいち]
大山の自然をそのままパンに込めて
大山の麓、標高400mの工房で自然酵母を培養してパンを焼いている。使う水は冷たい地下水。大山の空気で自然酵母を発酵させて国産全粒粉をたっぷり使ったパンを直火の石窯で焼き上げる。10年前、神戸出身の西村公明さんがこの地に惚れ込んで店を開いた。まさに大山の自然の味が味わえる。
鳥取県西伯郡伯耆町金屋谷1713-1
0859-68-6110
11:00~16:00 日曜,火曜定休
[境港]
西日本屈指の漁港では海の幸を堪能
西日本屈指の漁港である境港。多くの鮮魚が流通しているが、中でも春から夏は白イカ、本マグロ、秋から冬は松葉蟹、ズワイ蟹が水揚げされることで知られる。港内には「境港水産物直売センタ」があり、12の鮮魚店が集まって、その日水揚げされたばかりの鮮魚を一般客にも販売している。グランピングで料理を楽しむ際には、ここで鮮魚を購入してキャンプ場などで調理して楽しむこともできる。

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